ひきこもりの作法

一本、また一本…集めた後ろ指の数はアイドル級。悩み多き某ひきこもりによる孤軍奮闘の日々がここに。

ひきこもり不動録Vol.12「食生活の答え」「回復のコツ」

食生活の答え

 

私の最近の食生活と言えば、なかなか好調です。

 

無意識の過飲(水やお茶を必要以上に飲み過ぎてしまっていた)に気づいたことによって、過度に胃液が薄まることも起きなくなり、胃の消化力が回復しましたし、以前のように「食事を摂ると体が重くなる」という症状もほとんどなくなりました。これについては、何の気なしに助言をくださった友人への感謝が尽きません。

 

更にもう一つ、白米は茶碗の半分ほどに留めておいて、代わりに肉や野菜などを多く摂る配分を意識してから、また一段階身体が軽くなった気がしています。肉や野菜が無い時にでも、やはり白米を少な目にする方が体が軽いです。

 

これについては、米は元来贅沢品であり、私のようなひきこもり生活を送っている者にとっては特に、茶碗一杯分食べるようでは"炭水化物過多"に陥ってしまっていたのではないかと疑っています。近年では医師が書いた本でも頻りに、現代人は炭水化物の過剰摂取傾向にあり、一方で栄養素は極端に不足していることが指摘されています。パンは勿論体に悪いとされていますが、米についても摂る量を減らすだけで体調不良から回復したといった事例がよく報告されているものです。このことから、「誰でも米は茶碗一杯以上食べるべき」という世間の常識が間違っている可能性が見えてきます。

 

それから「食事回数」に関しても、どうやら私が想像していた以上に重要な要素である可能性が見えてきました。どうも我々現代人は、間食やつまみ食いによって口内が酸性に偏る時間が長く、一日の内で「口腔内を整え、歯を回復させるための時間」がほとんど無くなっているようなのです。ちまちまとジュースやお菓子を摂る習慣が根付いていますし、社会の側もまたそれを推奨するようなキャンペーンを行っています。脳が何もせずにボーっとする時間にメンテナンスを行い、むしろ頭が良くなるのと同様、口腔についてもメンテナンスの時間が必要なわけで、食事回数を2回、3回などときっちり守ることによって、正常にメンテナンスを実行でき、健康を保てるようなのです。

 

我々人間はこれだけ複雑な仕組みを誇っておきながら、自然に生活してさえいれば、勝手に健康になってゆくように出来ているのでやはり便利なものです。人間に生まれられて良かったと改めて思います。歯や口腔に違和感を覚える方がいらっしゃれば、是非試していただきたく思います。

 

とりあえず、現状の私の「食生活の答え」としましては…

・毎食白米は茶碗の半分くらい。

・野菜や肉をしっかりと摂る。

・水やお茶を過飲しない。

・なるべく間食はせず、食事回数を守る。

これらによってだいぶ快調であるというご報告でした。

ちなみに現在は昼と夕の"一日二食"を貫いております。

 

回復のコツ

これもまた友人に教えていただいたのですが、「ラットパーク実験」という実験結果が世にはあるそうです。内容を掻い摘んで話すと「仲間との繋がりを持ち、排除や孤独に陥っていないマウスたちは、薬物による依存心にさえ打ち勝ち、自制することが出来た」というものです。

 

引用元https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/life/590867_1671633_misc.pdf

 

これは非常に興味深い実験結果だと思います。つまり依存や中毒の状態とは、心の埋まらない隙間を他で代用するかの如く行為であり、やはり不健全で解決が無いということがわかりますし、裏を返せば、依存や中毒に打ち勝つコツは心の隙間を埋めること、特に仲間との繋がりを持つことなのだとわかってきます。

 

私と同じようなひきこもりの方でも、もはや生活を改善したり、前進するための気力さえ起きないという方も少なくない筈です。しかし、そういった人々も、もしかするとこの生物の脳特性についてを頭に入れておくだけで、目から鱗が落ち、急に視界が開けてくるかも知れません。かくいう私も何かしらの依存や中毒に陥ってしまうタイミングが今でも度々ありますが、そういう時といえば決まって心が孤独感に苛まれているものです。

 

依存や中毒と真っ向勝負するのではなく、「人との繋がりを増やしてみる」といったまさかの方法で解決してしまうかも知れない。というのは大変面白い話だと思います。

 

以上を踏まえまして、ここで私が提案したい「回復のコツ」と言いますのは、「問題へと真っ向から向き合うのではなく、敢えてわき道をして心を満たす」ことが時には意外な決定打になってくるかも知れないということです。

 

最後に、私が以前見付けて心を動かされた「孤独感」についての動画をご紹介しておこうと思います。孤独といえば、世相の冷え切った我々現代人にとって永遠の課題でしょうから……(笑) ちなみに海外の動画ではありますが、画面の下部にあるボタンから日本語字幕も表示できるので、見易い筈です。

 

夏の業火も衰え、いよいよ理性的な秋の空気が漂ってきた10月に、改めて同志たちの健闘を祈ります。私たちの人生はまだまだこれからです。いや、まだ始まってすらいないかも知れません。未来は誰にもわからないものです。

 

 

 

youtu.be