ひきこもりの作法

一本、また一本…集めた後ろ指の数はアイドル級。悩み多き某ひきこもりによる孤軍奮闘の日々がここに。

ひきこもり不動録Vol.24「発信行為に憑りつかれる」

「ホロ」こと30代ひきこもり男性の私ですが、最近はまるで何かに憑りつかれたように発信行為に打ち込んでおります。しかも、ほぼ毎日です。

 

note、X(Twitter)、YouTube、この仰々しい題名のブログ、それから公表していない副業訓練用の別サイトという、いずれかの手段を使ってです。

 

「一体何処からその意欲とネタがやって来るのか?」と自分でも気味が悪いような瞬間もありながら、「何はともあれ、ひきこもりが元気なのは良いことじゃないか」と喜べてもいる次第です。

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ひきこもり不動録Vol.23「敬語に幽閉された男」

敬語に幽閉された男

 

まさに「それこそが私だな」と思わされているこの頃です。

 

先日、ひきこもり同志と「ため口」を主題に語り合いました。それが持つ人間関係の"距離を詰める"という作用を聞かされて「なるほど」と納得したり、それでいて、お互いにそれがわかってはいても自然に「ため口」を使えない不器用さを共感し合ったり、充実した時間を過ごさせていただきました。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

 

そして、この「ため口」といったある種のコミュニケーション技術について考えていると、それを到底使いこなせない遥か遠景に佇む自分の「コミュ障」が浮き彫りになってきて、辛いながらもなかなか面白いのです。おや、よく見ると遠景の自分がこちらに向かって手を振ってきています。必死に何かを語りかけてきているようです。もどかしいのか、小刻みにジャンプまでし始めました。しかし豆粒程に小さいので、何を伝えたいのか一向にわかりません。彼には少々気の毒でありますが、無視して話を進めることにしましょう。

 

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ひきこもり不動録Vol.22「叱られて良かった」

かつて、ひきこもりの私には「ネットゲーム」だけが世界の全てでした。

 

ゲーム機の電源を入れて、わざわざ別売りのUSB式キーボードを繋いで、暗い自室で寝起きを繰り返し、半ばボケてしまった私の頭には早すぎる、繰り広げられるチャットの"平均速度"に負けないようにと、毎秒必死で画面に食らい付いていました。

 

10年ほど前はちょうどチャット文化の隆盛期であり、皆さん本当に文字を打つのが早いし、上手だった。そのせいで、ちょっとでも遅かったり口数が少ない者はすぐに浮くわけです。まさにスパルタの世界でした。

 

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ひきこもり不動録Vol.21「飛蚊症(ひぶんしょう)」

飛蚊症(ひぶんしょう)

長きに渡るひきこもり生活の中で、私は様々な症状を経験してきました。

 

狭い自室に引き篭もっていては、仕事や学校、人間関係の忙しさに程よく気がまぎれるような機会にも在りつけず、ただ粛々と己の心身に生じた異常へ向き合うことになります。膝を抱えて、じーっとです。

 

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ひきこもり不動録Vol.20「正月に弱いひきこもり」

正月に弱いひきこもり

いつ頃からか、私は正月特有の浮付いた空気感が全体的に苦手です。
 
初日の出、初売り、初詣。
各企業やメディアは何かと「初〇〇」と銘打って賑わすきらいがありますが、それらを傍目に私は高揚感よりも億劫さの方が遥かに勝るわけです。
 

ひきこもり不動録Vol.19「神の不在感」(12/21追記)

神の不在感

今回は珍しくスピリチュアル色の強い記事です。

 

以前、私がひきこもりながらも「ミニ電車旅」を決行した際に、現地の神社を訪れてきたというような内容をnoteに書きました。

 

note記事の方では触れなかったのですが、実はこの間に一つだけ"大きく残念だったこと"がございます。

 

note.com

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ひきこもり不動録Vol.18「発信の道」

発信の道

当初は自身のリハビリの一環として始めた諸々の発信行為ではありますが、文章、映像、ラジオと大方手を出し尽くした今となっては、自身の作品がいずれも三流の品質であることについてだんだんと悔しい気持ちが湧き出でて参りまして、今日では「何か一つは快作を……」という思いに至っております。

 

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