ひきこもりの作法

一本、また一本…集めた後ろ指の数はアイドル級。悩み多き某ひきこもりによる孤軍奮闘の日々がここに。

ひきこもり副業録Vol.1「月収1000円のひきこもり」

ご報告

今月はまだ半分が残っている時点で、広告収入が1000円に到達しました。

 

少し前まで「月収100円のひきこもり」だったことに比べて大きな飛躍である筈が、あろうことか、私の心には喜ぶよりも虚無感の方が多く降り積もっているというのですから、実に奇妙な話です。
 

 

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運が良かった

この虚無感について自己分析をしてみると、一つは単に「運が良かった」ことが今回の増収の原因となっているからだろうと目星が付きました。
 
と言いますのも、広告収入とはその時々の世間の流行や、各検索エンジンらの気まぐれな評価によって著しく左右されるものですし、特に私の場合はまだ能力が低いこともあり、自身の底力で一定以上の収益を上げることが極めて困難です。従って、上手くいかない場合は己の無力さを眼前に突き付けられるまでですし、上手くいく場合はどれも「まぐれ当たり」に過ぎず、能力が正当に評価されるといった感覚に乏しいわけです。これが自分でも情けなくなってくる原因なのでしょう。
 
(※実際、中堅以上の副業人たちは運に頼らず一定以上の成果を出し続けています)
 
本来ならば虚無感に浸っている場合などではなく、己がまだまだ運頼みの無能な新参者であることを自覚し、向上心にこそ気炎を上げてゆくべきなのでしょう。そもそも、運で勝てるだけでも十分に有難いことですし、十分に恵まれていると言えます。
 
私はとんでもない愚か者です。
 

副業は副業

もう一点は、やはり副業は副業であり、経済的に自立をする為の決定打にはならないことを、やればやるほどに覚ってしまうという点です。
 
私は広告収入を得ることをあくまでも「副業の練習」という、ある種の自戒を込めた名目で開始はしたものの、心の何処かではそれを「本業にしたい」という欲求を強く抱いているように思えてきました。少なくとも今回、この偏屈な自分の頭をこじ開けてみてそういった想いが見えてきてしまったのです。
 
私の深層心理として、よっぽど社会の場に出て典型的な働き方をするのが嫌なのでしょう。個人としてネットで試みる副業とは違い、社会での労働はやるべきことの方向性が常に定まっており、他者との物理的な関わりや適度な日々の運動があり、そして一時間で私の月収を超えることも容易い経済的な効率性もある、遥かに好条件な労働です。
 
それに、社会に出て働けば「社会人である」という協力なステータスを得ることも出来ます。これはひきこもり業界では水戸黄門様の印籠の如く扱われる逸品です。
 
実際、今更自力で正社員になることは厳しいにしても、アルバイトでもやった方が遥かに稼ぎ易いわけです。
 
にも関わらず、なかなか足が「社会」という物理的な空間に向いてくれません。結局、「副業の練習」などと宣うままにダラダラとひきこもり生活を続けて、碌に収益も上げられぬままに野垂れ死んでいるかも知れません。
 
私はとんでもない愚か者です。
 

 今後の目標

こうしてネット上の誰かに読まれてしまうかも知れない場に己の愚かさについてを赤裸々に白状したことよって、幾らか肩の荷が下りました。
もし読んでくださった方がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございます。もっとご自身のことも大事にされてください。
 
今回は「ひきこもり副業録」などと変な名称の記事カテゴリを増設してしまったことですし、今後も時折はこの場を借りて副業に関する報告をしてみようと思います。
 
少し前までは月収100円だったひきこもりが、お陰様で今回「月収1000円」の壁を打ち破ることが叶いました。非常に情けないことに当人は今でもやけにクヨクヨしており、これ以上の高みは無理なんじゃないかと自信を失ってもいますが、こうやって書いてみると十分におめでたい話ですね。
 
今月はまだ半分くらい残っているので、特に追い風を受けられずとも最終結果としては「1200円」くらいに達するのではないかと思っています。
 
そもそも、目指すは世の混沌、並びに豊穣。人間社会が濃密なカオスに抱かれて、人々が己の能力を大解放し、もはや収拾の付かない能力の発揮によって地上に現れる様々な形象に神々は喜ばれ、子等は遊びの達人であり、老いしは日々の幸福感に静かに打ち震え、いつも日の出の真新しさと、夜の清らかな哀愁の中で命を洗われながら、人々が互いの「混沌」と「実在」を祝い合う光景が見てみたい。
 
その為にもまずは己の地盤を固めなければなりません。
 

死が確定している者として

私という一つの個体など、僅か100年程度で死んでしまうちっぽけなものです。必死で富や名声を築いたところで、どれだけ健康になったところで、それらを全て失ってしまうことが約束されています。ですが、こうしてせっかく地球に「実在者」としてやってこられたのですから、時間切れで帰らされてしまう前に、後々にこの星で生きるであろう「実在者」達の為、社会全体が粋で楽しくなる方向に一票でも多く投じておきたいです。
 
ひきこもりの挑戦は続きます。